日本人であるとはいえ、洋服が一般的になった現代、着物を着る機会は限られてきています。だから、尚のこと和装の際にはヘアスタイルにも充分に気を配りたいところです。和装の場合、古くは日本髪と呼ばれる、固く結い上げたヘアスタイルが一般的でしたが、今では舞妓さんや芸者さんといった特別な人たちのヘアスタイルというイメージになってしまっています。
古来からの日本髪とまではいかなくとも和装の場合はさりげなく襟足を見せるヘアアレンジがすっきりとまとまって見栄えもいいようです。ショートカットやボブヘアのなど襟足に長さが満たない場合には無理をして髪を結い上げなくても、それなりにみえます。ただ、せっかく着物を着たのに、ヘアスタイルは普段と一緒というのは、少し寂しくもあります。
ブローで工夫したりエクステンションやウィッグを利用することで変ったイメージを作ることも可能です。また、襟足につく長さ以上のヘアスタイルでしたら、結い上げるのも簡単ですし、お団子や夜会巻きなど、アレンジ方法も多くあります。アレンジの方法ですが、お茶やお花といった習い事など、やや日常的な和装の場合は、簡単にまとめて、かんざしなどでアレンジした方が、手間もかからず良いようです。
逆に、お祝い事なので着物を着る場合には、ヘアスタイルもボリュームを持たせ、コサージュなどで華やかな雰囲気を出した方が好まれるでしょう。いずれにせよ、“和装”に似合うヘアスタイルの基本は、すっきりと襟足をキレイにまとめる事がポイントとなります。美容師さんなどに一度コツを聞いておくといいかもしれません。自分でヘアスタイルを作る場合は、ムース、ワックス、ヘアピン等を上手に活用すると失敗しません。